嘘喰い 24巻 ついに決着!ドテイの裏には想像を超えた騙し合いがあった!
嘘喰い 24巻 (ヤングジャンプコミックス)
迫稔雄
最高のクライマックス!
関連記事は以下
嘘喰いの感想一覧へ
明日には25巻が発売しますが今日は24巻です。
この24巻ではついに数当て勝負が決着します。
つまり今まで謎だらけだった行動の全てが解き明かされるんですが、
これが凄まじかった。
順番に行きましょう。
まず嘘喰いが絶対の自信を持って指定した13が外れたことからです。
外れた理由はもちろん捨隈の行動にありました。
最初に捨隈が仲間に入力させた"8"。
この数字こそが罠だったんです。

「雹吾に伝え入力させたパスワードの8は、捨隈にとって外すことが前提の8」
「8を外す事により、嘘喰い、儂・・・皆も捨隈の数から8と9を消し去った」
捨隈が8を入力したから、捨隈の数字は7以下に絞られました。
そしてその前提のもとに嘘喰いの13は導き出されていたんです。
でもそれが罠だった。
つまり捨隈の本当の数字は8より大きかったんですよ。
だから本来は嘘喰いの数との合計が8というのはありえない。
しかし逆にそのありえない数を指定することによって、自分の数を読まれないようにしたんです。
なんという戦略・・・。
本来ドテイの勝負ではありえない数は入力できません。
だからこういう戦略は取れないはずなんです。
でも最上階の正否を判定する機械ならそれができます。
だから捨隈はその機械を使って皆を騙した。
そのために入力権を1回無駄にしてまで。
これがすごいんですよ!
入力権は2回しかないから、1回無駄にしたら残り1回しかありません。
つまり100%の確信がないと入力できなくなってしまうわけです。
でもそのリスクを取ってでも捨隈は皆を騙しにかかったんです。
だからこそみんな騙された。
こうして嘘喰いにまんまと13を入力させた捨隈。
これによって嘘喰いの数は6と7に完全に絞られました。
そしてドテイで6を潰し、残るは7だけ。
そして捨隈は最後の入力権を使います。
使うんですが・・・なんとその数字が外れるんですよ!!
つまり絞り込んだはずの6も7も間違っていたんです。
もう何が何だかわからない!!
そしてここからは嘘喰いのターン!

「俺は正直不安でいっぱいだった」
「お前が・・・"本当は俺が6・7ではない" と疑いを持つんじゃないかと・・・」
つまり6・7じゃなかったんです。
6か7だと思わせることが嘘喰いの罠だった。
つまりそう思わせた"13を間違えたこと"自体が罠だったんです。
捨隈がわざと間違えてみんなを騙そうとしたかと思えば、
嘘喰いはそれで騙されたふりをして、わざと間違えて相手を騙したんです。
高度過ぎる!
ただもちろん相手を疑って一か八か賭けに出たわけじゃありません。
この騙しを成功させるために嘘喰いはいくつものロジックを積み上げてました。
1つ目は捨隈の8が嘘(罠)だと確かめること。
そしてもう一つが、嘘喰いは騙されていると捨隈に信じこませること、です。
まず一つ目。
8が嘘なんじゃないかと疑いを持つこと自体は簡単です。
ただそれを確信に変えないと、騙されたフリをして相手を騙すことはできません。
だって相手が騙しに来てなかったら、ただ自分から死にに行くようなもんですからね。
だから嘘喰いは捨隈の8が本気か嘘かを確かめようとしていました。
そしてその手段が安全エリアから出ること、だったんです。
序盤に捨隈のあとを追った嘘喰いがボコボコにされていましたが、
なぜひ弱な嘘喰いが安全エリアから出たのか不思議でした。
でもそうすることで、

「何が起ころうが、俺が生きて2ターン目をやる結果になれば8はブラフ」
捨隈の本気度を確かめようとしてたんです。
もちろんここで死んでしまったら意味が無いので、
嘘喰いとしては8はたぶん嘘だと思っていたんでしょう。
だけどそれを確信しないままでは迷いが生まれます。そうなれば勝てない。
だからそれを確信するためのここで生命を賭けた。
だからこの行動こそが嘘喰いのギャンブルでした。
そして嘘喰いはそれを乗り越えたんです。
そしてもう一つ。
嘘喰いは騙されていると捨隈に信じこませることが必要です。
つまり13を本気で入力していると確信させなければいけません。
そのために嘘喰いが行ったのが、マルコに入力権を使わせたことでした。
ドテイで勝負するだけでなく、最後の入力権も使っちゃったんです。
入力権がなくなったらもう絶対に勝てない。
だからこのことが捨隈に嘘喰いの本気を確信させたんです。
そしてそれが、

捨隈の敗北に繋がった。
しかも実際は13は入力されていませんでした。
マルコに入力するふりをさせただけ。
嘘喰いが生きて帰って捨隈の嘘を確信したときに、
既にここまで打ち合わせ済だったんです。
マルコに伝える数字は決して入力しない、と。
だからまだマルコの入力権は残ってます。
あとは入力するだけ。つまり完全勝利!
こうして終わった捨隈との数当て勝負。
本当に見事な展開でした。凄まじい騙し合いだった。
24巻を読み終わって、このシリーズを最初から読み直して、
やっとそれで理解できました。
全てが繋がった。
あと梟を利用したアイデアルの立ち位置も見事だったし、
それを見ぬいて蔵馬組を利用した嘘喰いも見事でした。
とにかくすべてがすばらしかった。大満足です。
その分難しくもありましたが。
というわけでこれだけ盛りだくさんだったタワー編も、
あと残るは零號を巡る戦いくらいでしょうか。
これもどうなるか楽しみです。
25巻が待ち遠しい!
明日だけど!
続きは以下
嘘喰い 25巻 零を争う號奪戦!

↓バナークリックでやる気が出ます!
*掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。
迫稔雄
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明日には25巻が発売しますが今日は24巻です。
この24巻ではついに数当て勝負が決着します。
つまり今まで謎だらけだった行動の全てが解き明かされるんですが、
これが凄まじかった。
順番に行きましょう。
まず嘘喰いが絶対の自信を持って指定した13が外れたことからです。
外れた理由はもちろん捨隈の行動にありました。
最初に捨隈が仲間に入力させた"8"。
この数字こそが罠だったんです。

「雹吾に伝え入力させたパスワードの8は、捨隈にとって外すことが前提の8」
「8を外す事により、嘘喰い、儂・・・皆も捨隈の数から8と9を消し去った」
捨隈が8を入力したから、捨隈の数字は7以下に絞られました。
そしてその前提のもとに嘘喰いの13は導き出されていたんです。
でもそれが罠だった。
つまり捨隈の本当の数字は8より大きかったんですよ。
だから本来は嘘喰いの数との合計が8というのはありえない。
しかし逆にそのありえない数を指定することによって、自分の数を読まれないようにしたんです。
なんという戦略・・・。
本来ドテイの勝負ではありえない数は入力できません。
だからこういう戦略は取れないはずなんです。
でも最上階の正否を判定する機械ならそれができます。
だから捨隈はその機械を使って皆を騙した。
そのために入力権を1回無駄にしてまで。
これがすごいんですよ!
入力権は2回しかないから、1回無駄にしたら残り1回しかありません。
つまり100%の確信がないと入力できなくなってしまうわけです。
でもそのリスクを取ってでも捨隈は皆を騙しにかかったんです。
だからこそみんな騙された。
こうして嘘喰いにまんまと13を入力させた捨隈。
これによって嘘喰いの数は6と7に完全に絞られました。
そしてドテイで6を潰し、残るは7だけ。
そして捨隈は最後の入力権を使います。
使うんですが・・・なんとその数字が外れるんですよ!!
つまり絞り込んだはずの6も7も間違っていたんです。
もう何が何だかわからない!!
そしてここからは嘘喰いのターン!

「俺は正直不安でいっぱいだった」
「お前が・・・"本当は俺が6・7ではない" と疑いを持つんじゃないかと・・・」
つまり6・7じゃなかったんです。
6か7だと思わせることが嘘喰いの罠だった。
つまりそう思わせた"13を間違えたこと"自体が罠だったんです。
捨隈がわざと間違えてみんなを騙そうとしたかと思えば、
嘘喰いはそれで騙されたふりをして、わざと間違えて相手を騙したんです。
高度過ぎる!
ただもちろん相手を疑って一か八か賭けに出たわけじゃありません。
この騙しを成功させるために嘘喰いはいくつものロジックを積み上げてました。
1つ目は捨隈の8が嘘(罠)だと確かめること。
そしてもう一つが、嘘喰いは騙されていると捨隈に信じこませること、です。
まず一つ目。
8が嘘なんじゃないかと疑いを持つこと自体は簡単です。
ただそれを確信に変えないと、騙されたフリをして相手を騙すことはできません。
だって相手が騙しに来てなかったら、ただ自分から死にに行くようなもんですからね。
だから嘘喰いは捨隈の8が本気か嘘かを確かめようとしていました。
そしてその手段が安全エリアから出ること、だったんです。
序盤に捨隈のあとを追った嘘喰いがボコボコにされていましたが、
なぜひ弱な嘘喰いが安全エリアから出たのか不思議でした。
でもそうすることで、

「何が起ころうが、俺が生きて2ターン目をやる結果になれば8はブラフ」
捨隈の本気度を確かめようとしてたんです。
もちろんここで死んでしまったら意味が無いので、
嘘喰いとしては8はたぶん嘘だと思っていたんでしょう。
だけどそれを確信しないままでは迷いが生まれます。そうなれば勝てない。
だからそれを確信するためのここで生命を賭けた。
だからこの行動こそが嘘喰いのギャンブルでした。
そして嘘喰いはそれを乗り越えたんです。
そしてもう一つ。
嘘喰いは騙されていると捨隈に信じこませることが必要です。
つまり13を本気で入力していると確信させなければいけません。
そのために嘘喰いが行ったのが、マルコに入力権を使わせたことでした。
ドテイで勝負するだけでなく、最後の入力権も使っちゃったんです。
入力権がなくなったらもう絶対に勝てない。
だからこのことが捨隈に嘘喰いの本気を確信させたんです。
そしてそれが、

捨隈の敗北に繋がった。
しかも実際は13は入力されていませんでした。
マルコに入力するふりをさせただけ。
嘘喰いが生きて帰って捨隈の嘘を確信したときに、
既にここまで打ち合わせ済だったんです。
マルコに伝える数字は決して入力しない、と。
だからまだマルコの入力権は残ってます。
あとは入力するだけ。つまり完全勝利!
こうして終わった捨隈との数当て勝負。
本当に見事な展開でした。凄まじい騙し合いだった。
24巻を読み終わって、このシリーズを最初から読み直して、
やっとそれで理解できました。
全てが繋がった。
あと梟を利用したアイデアルの立ち位置も見事だったし、
それを見ぬいて蔵馬組を利用した嘘喰いも見事でした。
とにかくすべてがすばらしかった。大満足です。
その分難しくもありましたが。
というわけでこれだけ盛りだくさんだったタワー編も、
あと残るは零號を巡る戦いくらいでしょうか。
これもどうなるか楽しみです。
25巻が待ち遠しい!
明日だけど!
続きは以下
嘘喰い 25巻 零を争う號奪戦!

*掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。
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嘘喰い 24巻 (ヤングジャンプコミックス)迫稔雄最高のクライマックス!関連記事は以下嘘喰いの感想一覧へ明日には25巻が発売しますが今日は24巻です。この24巻ではついに数
コメントの投稿
嘘喰いが目を潰された時に見た夢も伏線になっていたんですね
金子「あそこへ行く階段はいくつだっ そんでどこから帰ったかもなっ忘れんなよ」
→捨隈は狙撃を警戒して念のために反対側の階段から1階へ帰った
金子「あんた今死ぬとこだったんだぞっ!!」
→捨隈が嘘喰いを襲わなければ嘘喰いは狙撃によって射殺されていた
(実際には狙撃命令が取り下げられていたため嘘喰いが狙撃されることはなかったが)
みーちゃん「私が脱ぐ事分かってたくせに」
→捨隈がすぐに服を脱ぐためにスーツのボタンを閉めず、ドティ2回戦目をやる気満々だったこと
発砲事件目撃者「その発砲音は私の背後から聞こえてきました…なのにあいつはあの時に何故か…」
→賭郎と対峙しているSATの発砲を狙撃と勘違いした捨隈
金子「あそこへ行く階段はいくつだっ そんでどこから帰ったかもなっ忘れんなよ」
→捨隈は狙撃を警戒して念のために反対側の階段から1階へ帰った
金子「あんた今死ぬとこだったんだぞっ!!」
→捨隈が嘘喰いを襲わなければ嘘喰いは狙撃によって射殺されていた
(実際には狙撃命令が取り下げられていたため嘘喰いが狙撃されることはなかったが)
みーちゃん「私が脱ぐ事分かってたくせに」
→捨隈がすぐに服を脱ぐためにスーツのボタンを閉めず、ドティ2回戦目をやる気満々だったこと
発砲事件目撃者「その発砲音は私の背後から聞こえてきました…なのにあいつはあの時に何故か…」
→賭郎と対峙しているSATの発砲を狙撃と勘違いした捨隈
コメントありがとうございます。
>嘘喰いが目を潰された時に見た夢も伏線になっていたんですね
これは気付いてなかったです。よく読んでみると確かにそうですね・・・。
ただの夢現状態なのかと思ってました。
こんなとこにもあったとは。
教えてくださってありがとうございます。
やっぱり伏線の張り方がすごいなぁ。
>嘘喰いが目を潰された時に見た夢も伏線になっていたんですね
これは気付いてなかったです。よく読んでみると確かにそうですね・・・。
ただの夢現状態なのかと思ってました。
こんなとこにもあったとは。
教えてくださってありがとうございます。
やっぱり伏線の張り方がすごいなぁ。