青い花 8巻(完) あーちゃんの気持ちの変化
青い花 8巻(完) (Fx COMICS)
志村貴子
すばらしい最終回
関連記事は以下
青い花 1巻 2巻 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻
放浪息子の記事はコチラ
8巻が発売されました。
そして今回が最終巻です。
今回もいろんな人の話があったんですが、
やっぱり最後だけあって、
あーちゃんとふみちゃんの二人がすごく印象的でした。
特にあーちゃんの気持ちの動きが。
まず大きなきっかけになったのは杉本先輩に再会したこと。
杉本先輩に二人が付き合っていることを報告したことで、

「いつから意識しはじめてそうなる(付き合う)に至ったの?」
「え・・・いつからって・・・」
あーちゃんが自分の"好き"が何なのかをはっきりと認識します。
まずあーちゃんがなぜ、
「いつからって・・・」
と戸惑ってしまったか。
それはふみちゃんのことをそういう意味で好きなわけじゃないからですよね。
だからいつからって言われてもわからない。
今もそうじゃないんだから。
でもそれに気付いたのは今じゃありません。
今までだって感じてた。
二人の"好き"の種類が違うんじゃないかってずっと思ってたし、
今回の冒頭でも、

(ふみちゃんがあたしを好き!?つきあいたい!?
おうおうおうおう じゃあつきあってみるか!!)
こんな会話をしてました。
こういうノリだけだったとはもちろん思わないけど、
そういう部分があったのもほんとだと思うんですよね。
ただ今までは"好き"が違うとは思いながらも、そのままでいたんです。
ふみちゃんのことは好きなのはほんとだし、傷つけたくないから。
ただ杉本先輩に問われたことで気付きます。
自分がかつて杉本先輩に、
"いい加減な気持ちでは付き合ってほしくない"
と言ったことに。
そして今の自分が同じことをしているということに。
ここであーちゃん自身の言葉が返ってくるのには驚きました。
でも実際当事者になっちゃったらよく見えなくなるものだし、
あのとき客観的に見ていたからこそ、今回自分で気付けたんですよね。
そういう意味ではあのときの言葉、経験が生きたとも言えるかもしれません。
そしてこれに気付いたあーちゃんは別れを決意します。
そして実際二人は別れてしまう。
ただもちろんこれでは終わりません。
このことが逆にあーちゃんの気持ちを育てていきます。
一番のきっかけはやはりふみちゃんと距離を置いたこと。
そして、

(となりにいるのはだぁれ?)
ふみちゃんの新たな交友関係に、
友達(?)と一緒に楽しそうにしている姿に、
嫉妬したこと。
嫉妬する、ということはやっぱりそういうことですよね。
そして嫉妬って種みたいなもので、
そのことを意識したり考えるたびに、
どんどん育って大きくなってしまうものだと思います。
そして気付けばあーちゃんの心は、
嫉妬で、ふみちゃんへの狂おしい気持ちで、
いっぱいになっていた、と。
そして数年後、ふみちゃんと再会したとき、
ついにあーちゃんから、

「ふみちゃんが好き」
気持ちを伝えました。
やっぱりこれが大事ですよね。
好きって言われたから付き合うとかそういう理由じゃなくて、
嫉妬するほど苦しくなるほど大好きで、
そのあふれだしそうな気持ちを自分から伝える、ということが。
このあとはもう言わなくていいでしょう。
新たな二人の始まりを感じさせてくれるラストでした。
というわけでこうして完結した青い花。
すばらしかったです。
こんな感想だけじゃ全然伝えきれないんですが、
それぞれの描写がまたすごくよくて、内面描写もすばらしくて、
セリフの使い方もすごく印象的でした。
今回なら"すぐ泣くんだから"とか、最後の"おはよう"とか、
読んでてフワッと気持ちが湧き上がるような場面がいっぱいありましたし。
何度も言うようですが、
この作品と出会うことができて、
最後まで読むことができて本当に良かったです。
こういう言い方はちょっと恥ずかしいけど、
ずっと大事にしたい、宝物のような作品でした。
もし読んだことのない方がいれば是非おすすめしたいです。

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*掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。
志村貴子
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8巻が発売されました。
そして今回が最終巻です。
今回もいろんな人の話があったんですが、
やっぱり最後だけあって、
あーちゃんとふみちゃんの二人がすごく印象的でした。
特にあーちゃんの気持ちの動きが。
まず大きなきっかけになったのは杉本先輩に再会したこと。
杉本先輩に二人が付き合っていることを報告したことで、

「いつから意識しはじめてそうなる(付き合う)に至ったの?」
「え・・・いつからって・・・」
あーちゃんが自分の"好き"が何なのかをはっきりと認識します。
まずあーちゃんがなぜ、
「いつからって・・・」
と戸惑ってしまったか。
それはふみちゃんのことをそういう意味で好きなわけじゃないからですよね。
だからいつからって言われてもわからない。
今もそうじゃないんだから。
でもそれに気付いたのは今じゃありません。
今までだって感じてた。
二人の"好き"の種類が違うんじゃないかってずっと思ってたし、
今回の冒頭でも、

(ふみちゃんがあたしを好き!?つきあいたい!?
おうおうおうおう じゃあつきあってみるか!!)
こんな会話をしてました。
こういうノリだけだったとはもちろん思わないけど、
そういう部分があったのもほんとだと思うんですよね。
ただ今までは"好き"が違うとは思いながらも、そのままでいたんです。
ふみちゃんのことは好きなのはほんとだし、傷つけたくないから。
ただ杉本先輩に問われたことで気付きます。
自分がかつて杉本先輩に、
"いい加減な気持ちでは付き合ってほしくない"
と言ったことに。
そして今の自分が同じことをしているということに。
ここであーちゃん自身の言葉が返ってくるのには驚きました。
でも実際当事者になっちゃったらよく見えなくなるものだし、
あのとき客観的に見ていたからこそ、今回自分で気付けたんですよね。
そういう意味ではあのときの言葉、経験が生きたとも言えるかもしれません。
そしてこれに気付いたあーちゃんは別れを決意します。
そして実際二人は別れてしまう。
ただもちろんこれでは終わりません。
このことが逆にあーちゃんの気持ちを育てていきます。
一番のきっかけはやはりふみちゃんと距離を置いたこと。
そして、

(となりにいるのはだぁれ?)
ふみちゃんの新たな交友関係に、
友達(?)と一緒に楽しそうにしている姿に、
嫉妬したこと。
嫉妬する、ということはやっぱりそういうことですよね。
そして嫉妬って種みたいなもので、
そのことを意識したり考えるたびに、
どんどん育って大きくなってしまうものだと思います。
そして気付けばあーちゃんの心は、
嫉妬で、ふみちゃんへの狂おしい気持ちで、
いっぱいになっていた、と。
そして数年後、ふみちゃんと再会したとき、
ついにあーちゃんから、

「ふみちゃんが好き」
気持ちを伝えました。
やっぱりこれが大事ですよね。
好きって言われたから付き合うとかそういう理由じゃなくて、
嫉妬するほど苦しくなるほど大好きで、
そのあふれだしそうな気持ちを自分から伝える、ということが。
このあとはもう言わなくていいでしょう。
新たな二人の始まりを感じさせてくれるラストでした。
というわけでこうして完結した青い花。
すばらしかったです。
こんな感想だけじゃ全然伝えきれないんですが、
それぞれの描写がまたすごくよくて、内面描写もすばらしくて、
セリフの使い方もすごく印象的でした。
今回なら"すぐ泣くんだから"とか、最後の"おはよう"とか、
読んでてフワッと気持ちが湧き上がるような場面がいっぱいありましたし。
何度も言うようですが、
この作品と出会うことができて、
最後まで読むことができて本当に良かったです。
こういう言い方はちょっと恥ずかしいけど、
ずっと大事にしたい、宝物のような作品でした。
もし読んだことのない方がいれば是非おすすめしたいです。

*掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。
コメントの投稿
買ってから読むまでにけっこう時間がかかってしまいました。
それくらい重いというか大事にしていた作品だったんですが
2人の想いとか別れ、嫉妬、愛情、色んなものが詰まった
本当に集大成という感じの終り方になってよかったです。
それくらい重いというか大事にしていた作品だったんですが
2人の想いとか別れ、嫉妬、愛情、色んなものが詰まった
本当に集大成という感じの終り方になってよかったです。
Re: タイトルなし
>>イーダさん
大事にしてる作品、という気持ちがすごくわかります。
面白い!って作品はいろいろあるけど、
大切にしたい、って思う作品はすごく貴重ですよね。
青い花は最後までそういう作品でした。
出会えて良かった
大事にしてる作品、という気持ちがすごくわかります。
面白い!って作品はいろいろあるけど、
大切にしたい、って思う作品はすごく貴重ですよね。
青い花は最後までそういう作品でした。
出会えて良かった