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昭和元禄落語心中 2巻 八雲師匠と助六の過去
昭和元禄落語心中 2巻 (KCx(ITAN))
雲田はるこ
与太郎はお預け!
関連記事は以下
昭和元禄落語心中 1巻 2巻 3巻 4巻
最新刊の2巻です。
今回は与太郎の出番がほとんどありません。
最初にどでかい失敗をしてしまっただけで終わりです。
あとは八雲師匠が、

「じゃあひとつお前さん方に話して聞かしてやろうか」
「あの人とアタシの約束の噺をさ」
助六と過ごした過去を回想します。
こうしてタイトルも与太郎放浪篇から八雲と助六篇に。
回想を始めるタイミングとしてはちょっと早かった気もするんですが、
この回想の内容がまたいいんですよ。

師匠への入門のときから始まって、
二人で共に落語に打ち込んでいく様子が丁寧に描かれていきます。
まず若い頃の助六と八雲師匠は完全に真逆です。
今の八雲師匠は真面目で繊細な中にもくだけたところのある人ですが、
若いころはそれがありません。
カッチカチの堅物でやや陰気とさえ感じるくらいです。
そしてそれと真逆なのが助六。
明るくてスパーンと突き抜けた性格で、
物事を深く考えないし太陽みたいなやつです。
適当過ぎてついていくと振り回されそうだけど、
見てるだけで元気をもらえそうな人柄です。
こういうとこは与太郎そっくりですよね。
そしてその落語は見事。

二ツ目時代から大人気だし、
八雲師匠も感心するばかりです。
あまりに助六の落語がうまいせいで、八雲師匠が苦しく感じることもあるんですが、
その一方で助六のおかげで落語がもっと好きになれてます。
二人は同じ立場の同志だし、親友でもあるんですが、
八雲師匠視点で見ていると助六への憧れを強く感じるんですよね。
そしてその回想は更に続いて、
ついに八雲師匠の、

恋(?)の話へ。
このみよ吉と今も繋がりがあるってことは、
やっぱり重要な相手なんでしょうね。
どんな関係になるのかはまだわかりませんが。
こうして丁寧に描かれる八雲師匠の過去編。
どの作品でもたいていそうですが、やっぱり過去編は面白いです。
ただ与太郎の成長もまだ見ていたかったので悩ましいところですけど。
まだまだ回想が続きそうですが、
この最後にはおそらく助六の死が待ってるわけで・・・。
どんな真相が待っているのか、
そしてそこまでをどう描いてくれるのかに期待してます。
3巻も楽しみです。
しかし秋発売は遠い!
続きは以下
昭和元禄落語心中 3巻 それぞれの目指す落語の姿

↓バナークリックでやる気が出ます!
*掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。
雲田はるこ
与太郎はお預け!
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昭和元禄落語心中 1巻 2巻 3巻 4巻
最新刊の2巻です。
今回は与太郎の出番がほとんどありません。
最初にどでかい失敗をしてしまっただけで終わりです。
あとは八雲師匠が、

「じゃあひとつお前さん方に話して聞かしてやろうか」
「あの人とアタシの約束の噺をさ」
助六と過ごした過去を回想します。
こうしてタイトルも与太郎放浪篇から八雲と助六篇に。
回想を始めるタイミングとしてはちょっと早かった気もするんですが、
この回想の内容がまたいいんですよ。

師匠への入門のときから始まって、
二人で共に落語に打ち込んでいく様子が丁寧に描かれていきます。
まず若い頃の助六と八雲師匠は完全に真逆です。
今の八雲師匠は真面目で繊細な中にもくだけたところのある人ですが、
若いころはそれがありません。
カッチカチの堅物でやや陰気とさえ感じるくらいです。
そしてそれと真逆なのが助六。
明るくてスパーンと突き抜けた性格で、
物事を深く考えないし太陽みたいなやつです。
適当過ぎてついていくと振り回されそうだけど、
見てるだけで元気をもらえそうな人柄です。
こういうとこは与太郎そっくりですよね。
そしてその落語は見事。

二ツ目時代から大人気だし、
八雲師匠も感心するばかりです。
あまりに助六の落語がうまいせいで、八雲師匠が苦しく感じることもあるんですが、
その一方で助六のおかげで落語がもっと好きになれてます。
二人は同じ立場の同志だし、親友でもあるんですが、
八雲師匠視点で見ていると助六への憧れを強く感じるんですよね。
そしてその回想は更に続いて、
ついに八雲師匠の、

恋(?)の話へ。
このみよ吉と今も繋がりがあるってことは、
やっぱり重要な相手なんでしょうね。
どんな関係になるのかはまだわかりませんが。
こうして丁寧に描かれる八雲師匠の過去編。
どの作品でもたいていそうですが、やっぱり過去編は面白いです。
ただ与太郎の成長もまだ見ていたかったので悩ましいところですけど。
まだまだ回想が続きそうですが、
この最後にはおそらく助六の死が待ってるわけで・・・。
どんな真相が待っているのか、
そしてそこまでをどう描いてくれるのかに期待してます。
3巻も楽しみです。
しかし秋発売は遠い!
続きは以下
昭和元禄落語心中 3巻 それぞれの目指す落語の姿

*掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。